近年、電気自動車が普及しており、乗り換えを検討している方も増えています。しかし、電気自動車を導入すると、電気代がどうなるのか不安に思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、電気自動車の充電にかかる電気代や、電気代を抑えるためのポイントについて紹介しますので、参考にしてみてください。
EVの充電にかかる基本的な電気代とは?
電気自動車の充電は、充電方法や充電する場所によって電気代は異なります。
充電方法
電気自動車を充電するには、普通充電と急速充電の2種類の方法があります。普通充電器は、商業施設や時間貸しの駐車場などで使用されています。
急速充電器は主に高速道路のパーキングエリアやサービスエリア、道の駅などに設置されており、出力が大きいため短時間で充電することが可能です。電気代は最大需要に応じで支払う基本料金と、使用した量に応じて支払う必要がある従量料金で構成されています。
充電場所
電気自動車を充電する場所は、プライベート充電とパブリック充電の2種類に分類されます。プライベート充電は、企業や自治体が所有している駐車場に充電器を設置し、その充電器を使用します。
電気代は、各事業所で契約している電気料金によって決定されるのが一般的です。パブリック充電は、時間単位で料金が決まるしくみですが、料金は運営事業者によって異なります。
電力設備の設置にかかる工事費や維持費が高額であり、認証や課金システムも必要になるため、プライベート充電よりも高くなる傾向にあります。
電気代の目安
プライベート充電による電気代は、フル充電では800~1,500円程度が目安となります。パブリック充電の場合は、1回で最大30分まで充電でき、1,000~1,500円程度の料金がかかります。ただし、パブリック充電の利用には手数料や月額費もかかるため注意が必要です。
電気代を抑えるための充電方法の工夫
電気自動車の電気代は、工夫することで効率的に抑えることが可能です。電気代を抑えるポイントを紹介しますので、参考にしてみてください。
料金プランを見直す
電気料金の単価は、電力会社によって変わります。そのため、電気自動車を導入する際は、自分に合った料金プランであるのかしっかり確認することが重要です。料金プランを選ぶ際は、使用電力量や充電する時間帯に合ったものを選ぶようにしましょう。
また、社用車や公用車として導入する場合は、導入をサポートしてくれるプランを提供している電力会社を選ぶことをおすすめです。さらに管理する車両数も考慮し、電気代の比較やシミュレーションをするとよいでしょう。
エコドライブを意識
電気自動車はガソリン車以上に、走らせ方で燃費が変わります。そのため、急ブレーキや急発進を避けるなど、エコドライブを意識すると、ランニングコストの削減につながるでしょう。
タイヤの空気圧を適正に保つことや、荷物を載せたままにしないことを意識することも大切です。また、電気自動車の特徴である回生ブレーキを有効活用することで、電気代を抑えることが可能です。
さらに、エアコンの使用は思っている以上に電気を使います。設定温度を抑え、シートヒーターなどを活用することも効果的です。
エネルギーマネジメントシステムの導入
太陽光発電や蓄電池など、エネルギーマネジメントシステムを導入することで、電気代を抑えられます。ソーラーパネルで自家発電した電気を使用でき、蓄電池は日中に発電した電気を蓄えられます。夜間にも電気を購入せずに給電できるので、よりお得になるでしょう。
充電制御サービスの活用
電力契約は最大需要が反映されるため、電力需要が大きくなる時間帯を作らないことが重要です。充電制御サービスを活用することで、電力需要の調整が可能になります。
EV充電器設置の際に考慮すべきポイント
EV充電器を設置する際にも考慮すべきポイントがあります。
安全性の確保
EV充電器は、利用者はもちろんのこと、近隣の通行人や車両の安全性を確保しなくてはいけません。車両の通行経路との距離を確保し、充電器の使用中に周囲の迷惑にならないように設置する必要があります。
また、車両のドアやミラーに干渉しない高さにすることで安全性が確保でき、事故のリスクを最小限に抑えられます。
ケーブルの長さを確認
EV充電器を設置する際は、充電器と駐車場の距離が重要です。充電ケーブルには長さの制限があるので、距離が離れていると充電できない可能性があります。
トラブルにもつながるので、事前に充電器と駐車場の距離を正確に測定しておきましょう。また、車両を乗り換えることも考慮し、余裕をもったケーブルの長さを選んでおくと安心です。
まとめ
電気自動車にかかる電気代や、電気代を抑える方法について紹介しました。電気自動車の電気代は、充電方法や充電場所などによって異なります。電気代を抑えるためには、充電する時間帯や使用量、管理する車両数などを考慮し、自分に合った料金プランを選ぶことが重要です。また、エコドライブを意識し、エネルギーマネジメントシステムや充電制御サービスを活用することで、電気代を抑えることにつながります。